サブマーケット別にみたハウジング研究の成果

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ハウジングに関しては都市構造に関するアプローチと同様に景観論的あるいは形態論的アプローチから始まり,近年の制度論的アプローチ,マルクス主義的アプローチなどの構造主義的アプローチへと展開をしたように,多岐多様なアプローチが試みられている。また,ハウジング研究はさまざまな分析哲学や方法論によってアプローチが試みられる一方で,その分析対象によっても整理することが可能である。後者の分析対象による研究成果の整理は,住宅市場内で住宅の種類ごとに構成されるいくつかのサブマーケット別にみることで,都市内における住宅供給やそれにともなう居住者特性の変容による地域構造の変動の一側面をとらえる点において,個々の事象の空間的展開が明らかにされる。
しかしながら,従来の都市地理学におけるハウジング研究は,デーヴィス(Davis;1965)が中流階層の住宅地域が都市内部と郊外地域に二極化していることを指摘したように,本来ひとつの都市(あるいは都市圏)において分割して考えることのできない住宅市場を,都市内部地域と郊外地域のそれぞれにおいて別々に議論されることが多かった(戸所;1977)といわざるをえない。
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とくにわが国における住宅地域の進展に関する研究では,都市全体の住宅供給の動向が把握しにくいこともあり,その傾向が強いといえる。また住宅市場を構成する各サブマーケットの状況が明らかになった上で,まとめの段階で都市全体の住宅市場について総括することも可能と考える。

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