核家族化の現象

EA011_L
都市の郊外への外延的拡大に対する視覚的,景観的なアプローチは,土地利用変化などを指標として研究が進展した。この観点での市街地の外延的拡大に焦点をおいた都市化に関しては,山鹿(1952,1960a,1960b),樋口(1979),田辺(1971)など数多くの都市地理学的研究の事例研究の蓄積がある。
これらの研究は景観論的・形態学的なアプローチに依拠したものであり,研究成果として田辺による「サザエ状」発展説の提示など,都市の機能地域からみた住宅地域の拡大過程の説明・記述や模式化を試みたものである。また岸本(1981)は,このような都市市街地周辺における住宅地化のひとつの要因として,核家族化の現象をあげている。
一方,社会地理学的アプローチによる研究において,ボベック(Bobek;1959)は都市化について「諸都市がその数や面積や住民数において,広がり・増加し・拡大すること(中略)と理解されている。
しかしこの概念は,都市・対・農村という二分法を前提とする限りにおいて適用可能であるにすぎない」(マイヤーほか;1982,p.123)と批判し,「アーパニゼーションとは,既存の諸集落が,ある特定都市の影響ないしは一般的に諸都市から生ずる種々な発展や影響を通じて,アーバニティを獲得してゆくという,諸集落の生まれ変わりの社会地理学的なプロセスのことをいう」(pp.124~125)と定義し,住宅地化などの建造環境の変化というよりは,居住者や生活様式の都市的な変化を強調した。
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市街地の拡大において重要な役割を担ったのは,大規模な郊外住宅団地である。郊外住宅団地については,その分布や開発の様子を記述した数多くの研究事例があるが,その詳細は項目を別に設けて節を改めて述べることにしたい。ここでは,郊外地域の市街化・住宅地化について論をすすめることにする。

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